一般歯科
あまり歯を削りたくない方へ
「治療が怖い」「歯を大きく削られるのがイヤ」といって、虫歯をそのまま放置している方はいませんか?どうぞ、ご安心ください。当院では歯を削らないために、さまざまな治療技術・治療装置を活用し、患者さんご自身の歯をできるだけ残す治療を行っています。
【レーザー治療】虫歯の再発を防ぐために、目に見えない象牙細菌内の原因菌を除去
虫歯は歯の表面に沈着した食物の残りかすでできた歯垢(プラーク)にいる微生物が、食物中の糖分を栄養にして酸をつくり、その酸によって歯が溶かされる病気です。感染症である虫歯は感染部を取り除いたとしても、原因菌が確実に除去されたかどうか判断が難しいのです。
「虫歯を治療したのに、また同じところが虫歯になってしまった」という話を聞いたり、実際にそのような経験をした人はいらっしゃるでしょう。原因の多くは原因菌がしっかり除去されていないことにあります。2度と虫歯にならないためには、歯を削った部分の象牙細管に潜む原因菌をできる限り殺菌しなければなりません。
レーザーには殺菌効果があるほか、歯の表面の耐酸性を高め、虫歯菌(ミュータンス菌)を殺菌して歯の強化免疫力を高める効果があります。また、削る量が少ない、痛みが少ない、治癒が早いなどさまざまなメリットがあります。但し、レーザー反応部は丁寧に小さなバーで削除しないと接着力が減じます。
【B’s MIバー】数十ミクロン単位の歯科治療が可能な歯科器具
2000年にFDI(国際歯科連盟)により、Minimal Intervention Dentistry=MI:最小限の侵襲に基づく歯科医学が提唱されました。当院では院長が開発したΦ460μmのB’s MIバーで虫歯だけを除去して、健康な歯を極力削らない治療を行っています。
※B’s MIバーは院長の別部尚司博士が開発した手術用顕微鏡下で精密医療を行うためにつくられた世界最小の工具です。アメリカの特許と日本の医師用登録がされています。
一般的なバーとの比較
●一般的なバー
1.茶色く見えるのが虫歯です。
2.一般的な歯科医院は左上の写真のようなバーを使って大きく歯を削ります。健康な部分まで削るのは、歯にしっかり接着するために形を整える必要があるからです。
3.このような金属が入りますが、漆喰のセメントで着けるので必ず擦れます。
4.金属は歯に専用の合着剤、接着剤で装着します。歯に完全に密着するわけではなく、漆喰にヒビが入り、その隙間から唾液に混じって虫歯菌が浸入して虫歯になり、再び治療が必要になる場合があります。
●B’s MIバー
1.当院ではB’s MIバーを使って歯を削るので、感染部分を取り除き、ヒビの部分を最小限に削るだけで済みます。
2.コンポジットレジンを盛り上げて接着で歯の補修を行うバイオミメティックビルドアップ治療を行います。歯質としっかり接着するので、接着している限りその部分から再び虫歯にならず、ほとんど自然歯と同じ色に仕上げることができ、境目がほとんどない自然に見えるので大きな口を開けて笑えます。
当院では「ラバーダム」を使用しています
治療の際に唾液からの細菌感染を防ぐために、どうしても無理な時以外は必ずラバーダムを使用します。誤嚥、誤飲の防止にもなり、安全性が確保されます。
【ダイアグノデント】正確な虫歯の診断を行う装置
ダイアグノデントとはレーザードップラーによる虫歯検査機器で、虫歯の程度が数値で表示されるため正確な虫歯の診断が行えます。診査で痛みや不快感を感じることは全くありません。
歯面に測定器の先端を当て測定(0~99の数字で表示)、数値が30以上なら治療が必要ですが、数値が30以下ならばより完璧を目指すブラッシングや毎日のフッ素使用などで歯を再石灰化させ、より良く元へ戻すことが可能です。患者さんの目で直接数値を確認できるので、納得と安心の上で治療が受けられます。
ダイアグノデントのメリット
- 歯の表面下にある小さな虫歯でも発見できる
- 歯質の状態が詳しく判定できるので、歯の内側から虫歯になる前に予防や治療を行える
- 歯面に器具先端を当てるだけなので、歯を傷めず虫歯の診査や歯質を調べられる
【マイクロスコープ】ミクロン単位の歯科治療が可能
マイクロスコープを導入することで診断や処置が確実にでき、虫歯の治療ではB’s MIバーやレーザーなどと併用することでミクロン単位の細菌感染に対応できます。
マイクロスコープの特徴
- はっきり明るく、拡大して見られる、安定した視野が得られる
- 麻酔使用頻度が減少する
- 痛み・腫脹など術後の炎症症状が非常に少ない良好な治癒が期待できる
- 治療後映像をお見せしながら治療内容の説明が行える
- 術者にとって、疲れにくい正しい姿勢を保ち続けられる
拡大鏡
拡大鏡最低でも2.5倍、3.5倍、4倍、6倍、8倍などの拡大鏡は必要です。