インターディシプリナリーアプローチ
インターディシプリナリーアプローチ/高度な専門のチーム医療
「矯正なら矯正の専門医、根管処置はこの先生に」専門的なものは専門の先生に任せる、これがインターディシプリナリーアプローチです。さらに口腔外科、整形外科、内科、精神科との連携も重要です。
当院では根管治療の専門家、顎治療の専門家、歯並びの専門家、形成外科、その他の専門医と連携し手分けして必要な時期に必要な治療を行います。特に当ビル2Fの栗原クリニック東京日本橋の栗原先生とは、いつもチームを組んで多くの患者さんによりよい医療を提供しています。
インターディシプリナリーアプローチとは?
患者さんのために、各分野のエキスパートが集まり、それぞれが協力しながら高い治療ゴールを目指そうとする考え方です。
全身の健康から、顎口腔の健康を診る
歯科医院にいらっしゃる患者さんのなかには、お口以外にも疾患を抱えていらっしゃることがあります。
例えば歯周病で歯科医院に通うことになったとします。この患者さんが糖尿病で通院している場合、事前に血液検査の結果や健康診断のデータなどを提出していただき、当ビル2Fの栗原先生の内科とタイアップして治療を行います。
糖尿病になると、抵抗力が低下して細菌に感染しやすくなります。すると歯周組織が歯周病菌に侵されやすくなり、歯周病が治りにくい症状があらわれます。また、糖尿病の症状としてだ液の分泌量の減少がみられることがあります。だ液には自浄作用や殺菌作用がありますが、これが少なくなることで歯周病ばかりでなく虫歯ができやすくなるケースがあります。
2010年に、歯周病の人は、その原因物質のLPS(リポポリサッカライド:細胞内毒素)が血管に入り込むと血管内皮細胞からTNFα(腫瘍壊死因子アルファー)という物質が分泌され、血糖を取り込み担当細胞につくと血糖の糖取り込み口のGlut4が細胞膜上に開かなくなり、血糖が吸収されずにインスリン抵抗性となり2型糖尿病を引き起こすことが報告されています。また、フソバクテリウムヌクレオツムという歯周病を引き起こす菌が大腸にコロニーをつくると、女性の死亡原因第一位の大腸がんを引き起こしたり、悪化させることが報告されています。歯周病をコントロールしないと巡り巡って大変なことが引き起こされてきます。
当院では、ただお口の中だけを診て診断、治療法を選択するのではなく、患者さんの身体の健康状態を把握したうえで、できるだけ負担がかからない治療を行っています。他の疾患で病院に通っている場合は、まずは歯科医師、歯科衛生士にご相談ください。他の専門医と連携して治療を進めることで、より効果的で適切な治療を受けていただくことができ、健康長寿が実現します。